登録販売者試験の勉強法完全ガイド|独学の進め方・学習順序を元大学講師が解説

登録販売者試験の勉強を始めようとしても、最初に迷いやすいのが何から、どの順序で勉強すればよいのかという問題です。

第1章から順番に読めばよいのか。配点の大きい第3章から始めた方がよいのか。過去問は全部覚えてから解くのか。テキストは何冊必要なのか。独学で進めても大丈夫なのか。

こうした疑問に対して、すべての受験生に共通する唯一の学習順序があるわけではありません。

一方で、登録販売者試験には公式の出題範囲と配点があります。その構造を理解すれば、自分に合った学習順序を決める基準は作れます。

私は薬剤師として医薬品に関わり、大学では登録販売者資格対策講座を担当してきました。この記事では、特定の教材や講座へ誘導することを目的とせず、厚生労働省の一次資料と実際に受験生へ教えてきた経験を分けながら、登録販売者試験の勉強法を整理します。

最初に結論
  • 2026年度は厚生労働省の「試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月)」を出題範囲確認の基準にする
  • 教材を増やす前に、全5章・120問という試験構造を把握する
  • 初学者も早い段階で問題を解き、自分の弱点を確認する
  • 40問ある第3章には学習時間を厚めに配分するが、第3章だけに偏らない
  • 制度上は各試験項目にも合格基準があるため、どの章にも大きな弱点を残さない
  • 勉強時間は5章へ均等に配るのではなく、配点+自分の弱点で決める
  • 基本サイクルは「全体像をつかむ → 問題を解く → 間違いの原因を確認 → 解き直す」
  • 独学か外部支援を使うかは、合格率の優劣ではなく、自分に必要な学習支援で判断する

本記事は2026年8月20日時点で、厚生労働省の「登録販売者試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月)」と、「登録販売者試験実施要領」を確認して作成しています。

目次

登録販売者試験の勉強法|まずやることを6つに絞る

これから勉強を始める方は、最初から細かい成分名を大量に覚えようとしなくても構いません。

まずは次の6つを順番に進めます。

  1. 受験年度の公式手引きを確認する
  2. 全5章と問題数を把握する
  3. 主教材を決める
  4. 全体を一度見渡す
  5. 早めに問題を解いて弱点を把握する
  6. 間違えた分野へ戻って学び直す

登録販売者試験では、テキストを最後まで読んでから問題演習へ移る必要はありません。

むしろ、理解が不十分でも早い段階で問題へ触れることで、自分がどこまで理解できているかを確認できます。

読むことと解くことを分離しすぎないことが、学習を進めるうえで重要です。

全5章・120問・240分|まず試験構造を知る

勉強法を決める前に、試験そのものの構造を確認しましょう。

厚生労働省の「登録販売者試験実施要領」では、出題範囲を5つの試験項目として定めています。一方、「試験問題の作成に関する手引き」では、同じ5領域が第1章~第5章として整理されています。

本記事は勉強法を扱うため、以降は原則として第1章~第5章と表記し、合格基準など制度上の正式な試験構造を説明する場合のみ「試験項目」という表現を使用します。

手引き上の章内容出題数配分時間
第1章医薬品に共通する特性と基本的な知識20問40分
第2章人体の働きと医薬品20問40分
第3章主な医薬品とその作用40問80分
第4章薬事関係法規・制度20問40分
第5章医薬品の適正使用・安全対策20問40分
合計120問240分

※厚生労働省の「登録販売者試験実施要領」では、上記5領域を「試験項目」と表記しています。本記事では学習方法を説明するため、「試験問題の作成に関する手引き」に合わせて第1章~第5章と表記します。

一次資料:厚生労働省「登録販売者試験実施要領」

この構造から、学習設計上は二つのことが分かります。

  • 第3章「主な医薬品とその作用」は40問あり、他の章の2倍の問題数がある
  • 一方で、合否は総得点だけでは決まらず、制度上は各試験項目にも基準がある

つまり、第3章へ多めに時間を使うことには合理性がありますが、第3章だけを勉強すればよいわけではありません。

合格基準は全国一律に84問+各章40%とは限らない

厚生労働省の試験実施要領では、合格基準を「総出題数に対して7割程度の正答」であり、さらに各試験項目について「都道府県知事が定める一定割合以上」の正答としています。

そのため、この記事では全国共通ルールとして「必ず84問以上」「各章は必ず35%または40%」と固定して説明しません。

最終的な合格基準は、自分が受験する都道府県等の最新試験案内を確認してください。

科目別基準や足切りについて詳しく確認したい方は、登録販売者試験の足切りとは?科目別の合格基準を解説をご確認ください。

2026年度は令和8年4月版の手引きを基準にする

登録販売者試験の出題範囲を確認するときに、最も重要な一次資料が厚生労働省の試験問題の作成に関する手引きです。

厚生労働省は2026年度向けに、「試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月)」を公開しています。

同じページには、行番号なし版に加え、令和7年4月版からの修正履歴入り資料も掲載されています。

2026年度向け教材を選ぶ場合は、まず令和8年4月版の内容へ対応しているかを確認しましょう。

手引きを最初から全文暗記する必要はない

公式資料だからといって、勉強開始日に手引きの最初から最後まで暗記しようとする必要はありません。

手引きは、出題範囲の基準と、自分の教材が最新情報へ対応しているかを確認する基準として使うと考えやすくなります。

初学者であれば、まず読みやすい教材で全体像を理解し、疑問点や法改正部分を手引きで確認する方法でも構いません。

手引きが改訂されたら新しい部分が必ずその年に出るとは限らない

試験実施要領には重要な例外があります。

都道府県知事が試験の施行を公告したあとに手引きが改訂された場合、その改訂部分については当該試験では出題しないこととされています。

そのため、最終的には最新手引きだけを見るのではなく、受験予定自治体の試験案内も確認してください。

一次資料:厚生労働省「登録販売者試験実施要領」

勉強を始める前に現在地を診断する

学習順序を決める前に、自分がどの状態から始めるのかを確認します。

現在地最初に重視したいこと
医薬品知識がほぼない試験全体と基礎用語を理解し、第3章へ早めに入る
ドラッグストア等で勤務経験がある一度問題を解き、知っている領域と試験で得点できる領域の差を確認する
以前に受験したことがある前回の章別得点から弱点を特定する
試験までの期間が短い全範囲を均等に読み込む前に、問題演習で優先順位を決める

医薬品知識ゼロから始める場合

医薬品の知識がほとんどない場合は、いきなり成分名だけを大量に暗記すると整理しにくくなります。

まず第1章で医薬品の基本的な考え方、第2章で人体の構造や薬が作用する土台を確認しながら、第3章へ早めに入りましょう。

ここで重要なのは、第1章・第2章を完全に仕上げるまで第3章を始めない、という意味ではありません。

基礎を学びながら、配点の大きい第3章にも早い段階で触れるイメージです。

知識ゼロから受験までの全体像を詳しく確認したい方は、登録販売者に薬の知識ゼロから挑戦|未経験者の合格ロードマップをご確認ください。

再受験の場合

一度受験したことがある方は、最初からテキストを1ページ目へ戻す前に、前回の結果を利用してください。

各章で何問正解できたのか、どの領域で失点したのかを確認します。

前回得点が低かった章と、十分に得点できていた章では、次に必要な勉強量が違います。

全範囲を同じ量だけやり直すより、前回結果を次の学習計画へ使う方が合理的です。

学習順序に唯一の正解はない

登録販売者試験の勉強法を調べると、さまざまな学習順序が紹介されています。

第1章から順番に進める方法もあれば、第3章を優先する方法、第4章から始める方法もあります。

どれか一つだけが正解というより、自分の現在地によって適した順序が変わると考えた方が実用的です。

学習順序を決める3つの基準
  • 配点:問題数が多い章は学習時間を厚くする
  • 理解の前提:基礎知識がないと理解しづらい章は先に土台を作る
  • 自分の弱点:実際に問題を解き、点が取れない章を優先する

この3つを組み合わせることで、自分専用の学習順序を作れます。

第3章には早めに着手する。ただし第3章だけに偏らない

第3章「主な医薬品とその作用」は40問あり、全120問の3分の1を占めます。

そのため、学習計画上、第3章へ多めに時間を配分することには合理性があります。

ただし、第3章だけで高得点を取ればよい試験ではありません。

制度上は各試験項目にも合格基準があるため、第4章・第5章などを後回しにしすぎると、総得点とは別の問題が生じます。

第3章は成分名を一つずつ孤立させない

大学の対策講座で教えていた際、医薬品知識のない受講生がつまずきやすかったのが、多数の成分名を別々の暗記事項として覚えようとする学習です。

私は、まずどの薬効群の薬なのか → 何のために使うのか → どのような作用を持つのか → 主な成分や注意点という順番で整理するよう指導していました。

たとえば、かぜ薬に含まれる個々の成分を無関係な単語として並べるのではなく、解熱鎮痛、抗ヒスタミン、鎮咳、去痰など、それぞれが処方の中でどの役割を持つのかを先に整理します。

この方法なら、似た名称が並んだときにも知識を分類しやすくなります。

第3章の詳しい勉強法は、第3章「主な医薬品とその作用」攻略法|最難関の突破戦略に分離します。

5章への勉強時間は均等ではなく「配点+弱点」で決める

登録販売者試験では、全5章をまったく同じ時間だけ勉強する必要はありません。

40問ある第3章と、20問の他の章へ同じ時間を使うことが、必ずしも合理的とはいえないためです。

一方、得意な第3章だけへ時間を集中させ、他の章を放置するのも適切ではありません。

勉強時間配分の基本

得点配分は非対称、弱点管理は全5章と考えます。

  • 問題数の多い第3章には時間を厚くする
  • 問題を解いて得点の低い章には追加時間を入れる
  • 得意な20問の章へ必要以上に時間を使い続けない
  • 制度上の各試験項目の合格基準を下回らないよう、章別の得点を確認する

勉強開始時に決めた時間配分を最後まで固定する必要もありません。

問題演習の章別得点を見ながら、弱い章へ時間を動かしていきます。

基本の勉強サイクルは4段階

登録販売者試験では、テキストを読むだけでも、過去問だけを解き続けるだけでも十分とはいえません。

私は次の4段階を繰り返す形を基本にすることをおすすめします。

STEP1|まず全体像を読む

新しい分野を勉強するときは、最初から細部を全部覚えようとせず、その章で何を学ぶのかを理解します。

この段階では、分からない用語が残っていても構いません。

STEP2|早めに問題を解く

一度読んだら、その範囲の問題へ進みます。

全範囲を暗記してから問題演習を開始しようとすると、自分の理解度を確認する時期が遅くなります。

最初は間違えても問題ありません。

STEP3|なぜ間違えたかを確認する

正解番号だけを覚えるのではなく、間違えた理由を確認します。

  • そもそも知らなかった
  • 似た用語と混同した
  • 作用は覚えていたが注意点を忘れた
  • 問題文を読み違えた
  • 法規の主体・対象を取り違えた

間違いの原因によって、次にすべき復習が変わります。

STEP4|少し期間を空けて解き直す

解説を読んですぐ同じ問題を解けば、正解できることが多くなります。

しかし、本当に定着したかを確認するには、少し期間を空けてもう一度解きます。

一度正解したかではなく、後からもう一度正解できるかを確認してください。

過去問はいつから始める?全部覚えてからではなく早めに使う

過去問は試験直前だけに使う教材ではありません。

学習初期には、自分の現在地を知る診断材料として使えます。

中盤では、どの章・論点が弱いかを確認する材料になります。

直前期には、本番形式で時間配分や章別の得点バランスを確認できます。

時期過去問の役割
学習初期現在地と苦手な章の発見
学習中盤弱点の特定と知識の定着確認
直前期本番形式・時間配分・章別得点の確認

古い過去問は手引き改訂に注意する

登録販売者試験は、試験問題作成の手引きが必要に応じて改訂されます。

そのため、古い過去問では、現在の制度・記載と前提が変わっている場合があります。

過去問で覚えた知識と現在の教材が食い違った場合は、受験年度の手引きと最新教材で確認してください。

過去問を何年分解くか、過去問だけで合格を目指してよいかについては、登録販売者試験の過去問だけで合格できる?元大学講師が検証で詳しく解説しています。

教材は増やしすぎない|役割を分けて選ぶ

勉強を始めると、参考書、問題集、アプリ、動画、ノートなどを次々に追加したくなることがあります。

しかし教材が増えるほど、同じ範囲を別の教材で最初から読み直す時間も増えます。

まず教材の役割を3つに分けて考えましょう。

役割目的
主教材出題範囲を体系的に理解するテキスト等
問題演習得点できるか確認する過去問・問題集
補助教材理解しにくい部分・スキマ時間を補うアプリ・動画・自作メモ等

主教材を複数並行して何度も読み比べるより、まず一つの軸を作った方が進捗を管理しやすくなります。

教材選びそのものは、以下の専用記事へ分けています。

登録販売者試験の勉強時間は何時間必要?公式の標準時間はない

登録販売者試験について、200時間、300時間、400時間など、さまざまな勉強時間の目安を見かけます。

しかし、厚生労働省の試験実施要領や手引きは、合格に必要な標準学習時間を定めていません。

必要な勉強時間は、次の条件で変わります。

  • 医薬品知識があるか
  • ドラッグストア等での勤務経験があるか
  • 暗記・読解の得意不得意
  • 以前に受験した経験があるか
  • 1日に確保できる学習時間
  • 教材との相性

民間の試験対策サービス等が示す時間数は、計画を立てる際の参考にはなりますが、公式な必要時間ではありません。

総時間より週単位の学習目標を決める

私は、最初から合計300時間などの数字だけを目標にするより、週単位で何を終えるかを決めることをおすすめします。

たとえば、次のように設定できます。

  • 今週は第1章を一巡し、対応する問題を30問解く
  • 来週は第2章を進めながら、第1章の間違いを解き直す
  • 第3章へ入ったら薬効群ごとに問題演習まで終える

座っていた時間ではなく、理解・演習がどこまで進んだかを管理した方が、学習状況を把握しやすくなります。

試験までの期間別|学習計画の考え方

学習期間によって、重点の置き方は変わります。

6か月以上ある場合

基礎から進めやすい期間です。

最初の段階で焦って範囲を絞りすぎず、全5章の全体像を確認しながら、早い時期から問題演習を組み合わせます。

第3章の学習量が多いことを考え、後半へ残しすぎないことがポイントです。

3~6か月程度ある場合

インプットと問題演習を並行させます。

全範囲を一度読んでから過去問へ進むのではなく、一つの範囲を学んだら対応する問題を解きます。

早めに章別得点を把握し、弱点へ勉強時間を動かします。

3か月前後の場合

初期段階から優先順位を明確にします。

第3章へ十分な時間を確保しつつ、他の4章に明確な弱点を残さない学習が必要です。

3か月での詳しい進め方は、登録販売者試験の合格ロードマップ|3ヶ月で受かる戦略を元大学講師が解説へ分離します。

試験まで1か月程度の場合

新しい教材を大量に増やすより、現在の章別得点を確認し、弱点を優先して補強します。

また、時間を測って120問形式へ慣れ、本番で時間不足にならないか確認します。

直前期の具体策は、登録販売者試験の直前対策をご確認ください。

独学で進めるか、学習支援を使うかは必要な機能で判断する

登録販売者試験は、特定の通信講座やスクールを受講しなければ受験できない試験ではありません。

独学で進める人もいれば、教材・講座・質問対応などの外部支援を使う人もいます。

どちらが一律に優れていると考えるのではなく、自分に何の支援が必要かで判断するとよいでしょう。

確認項目自分で対応できる支援があると進めやすい
学習計画自分で週次計画を作り修正できる何をいつ勉強すればよいか分からない
教材選択手引きと教材の対応を確認できる教材の新旧や範囲を判断しにくい
疑問解決テキストや公式資料で自己解決できる理解できない部分が長期間止まる
継続自分で学習習慣を維持できる一人では学習が途切れやすい
フィードバック章別得点を記録して自分で弱点分析できる何が弱点なのか判断しにくい

将来自社スクールなどの学習支援を利用する場合も、単に合格できそうだからという理由だけではなく、自分では補いにくい機能があるかを基準に選ぶべきです。

反対に、自分で計画・教材管理・疑問解決・復習管理までできる方なら、独学という選択も十分考えられます。

元大学講師として勉強法で重視していたこと

ここからは厚生労働省が定めるルールではなく、私自身が大学で登録販売者資格対策を担当していたときの指導経験としてお伝えします。

1.丸暗記だけで終わらせない

登録販売者試験には暗記が必要な内容が多くあります。

しかし、特に第2章・第3章では、用語を孤立した単語として覚えるだけでは整理しにくくなります。

人体のどこに作用するのか、薬の中でどんな役割を持つ成分なのかなど、関連づけられる部分は関連づけて覚えるようにしていました。

2.間違えた問題の正答だけを覚えない

問題を間違えたときは、正しい番号だけを覚えて終わらないようにします。

どの知識が不足していたのか、どこを読み違えたのかまで確認します。

同じ原因で別の問題を落とさないためです。

3.得点を章別に記録する

全体で何点取れたかだけではなく、第1章~第5章それぞれの得点を記録します。

合計点が上がっていても、一つの章が低いままなら、その章に追加の時間を配分します。

制度上は各試験項目にも合格基準があるため、章別の得点を追うことには意味があります。

4.第3章を最後まで残さない

第3章は40問あり、覚える内容も多いため、試験直前にまとめて仕上げようとすると負担が大きくなります。

初学者にも、完全に理解できなくても比較的早い時期から第3章へ触れてもらうようにしていました。

5.第4章は似た言葉の違いを整理する

第4章「薬事関係法規・制度」では、似た表現や主体の違いが重要になります。

文章を何度も読むだけでなく、何と何を混同したのかを整理すると復習しやすくなります。

Experienceの位置づけ

ここで紹介した方法は、私が対策講座で受験生へ教える際に重視していた考え方です。特定の勉強法だけが唯一の正解という意味ではありません。自分の得点状況に合わせて調整してください。

社会人・育児中は「まとまった時間」より学習を再開しやすい設計を作る

仕事や育児と両立している方は、毎日決まった2時間を確保できるとは限りません。

そこで、勉強を長時間できる日だけを基準に計画すると、予定が崩れたときに学習自体が止まりやすくなります。

たとえば学習内容を、

  • まとまった時間:新しい範囲を理解する
  • 30分程度:問題演習と解説確認
  • 10分程度:以前間違えた問題の解き直し

のように分けておけば、短時間でも勉強を再開できます。

働きながらの勉強は、社会人が働きながら登録販売者に合格する方法、スキマ時間の具体的な使い方は登録販売者試験のスキマ時間勉強法で詳しく扱います。

試験1か月前になったら勉強法を変える

試験直前期になっても、勉強開始時と同じ方法を続ける必要はありません。

残り期間が短くなったら、新しい教材・新しい暗記範囲を際限なく増やすより、現在の弱点と本番対応力を確認します。

  • 章別得点を確認する
  • 何度も間違える問題を優先する
  • 手引き改訂部分を確認する
  • 時間を測って本番形式を解く
  • 問題文の読み違いパターンを確認する
  • 直前に新しい教材へ乗り換えすぎない

直前期の詳しい学習設計は、登録販売者試験の直前対策へ分離します。

登録販売者試験の勉強でよくある失敗

失敗1|教材を集めることが目的になる

新しい教材を買うたびに最初から読み直していると、問題演習へ進めません。

不足が明確でない段階では、まず現在の主教材を使い切ることを優先します。

失敗2|読むだけで勉強した気になる

テキストを読んで理解した感覚と、問題で正解できることは同じではありません。

必ず問題演習で確認します。

失敗3|第3章だけを勉強する

第3章は40問あるため重要ですが、制度上は各試験項目にも合格基準があります。

配点を意識しながらも、他の章に大きな弱点を残さないようにします。

失敗4|過去問を直前まで温存する

過去問は実力を測るためにも使えます。

全部覚えるまで過去問を見ない、と決める必要はありません。

失敗5|総合点だけを記録する

120問中何問正解したかだけではなく、第1章~第5章の章別得点を記録してください。

どこへ次の勉強時間を投入するかを決める材料になります。

失敗6|古い教材を確認せず使う

古い教材を使うこと自体が必ず問題なのではありません。

問題は、受験年度の手引きとの違いを確認せず、そのまま正しい情報として覚えてしまうことです。

2026年度は令和8年4月版の手引きを基準として、教材の対応状況を確認してください。

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登録販売者試験の勉強法についてよくある質問

登録販売者試験は独学でも合格できますか?

登録販売者試験では、特定の講座受講が受験要件になっているわけではありません。独学で進めることもできます。ただし、学習計画、受験年度の手引き確認、教材選択、弱点分析、学習継続などを自分で管理する必要があります。これらの一部を自力で行うのが難しい場合は、必要な機能を持つ学習支援を利用する選択肢があります。

登録販売者試験は何時間勉強すれば合格できますか?

厚生労働省は合格に必要な標準学習時間を定めていません。民間ではさまざまな目安が示されていますが、医薬品知識、受験経験、確保できる時間などで必要量は変わります。総時間だけを目標にせず、週ごとの学習範囲と問題演習の正答状況を管理することをおすすめします。

どの章から勉強すればよいですか?

唯一の正解はありません。医薬品知識がない方は第1章・第2章で基礎を確認しながら、第3章へ早めに入る方法があります。再受験者や経験者は、一度問題を解いて弱点から優先順位を決める方法が適しています。配点と自分の弱点の両方で判断してください。

第3章から勉強した方がよいですか?

第3章「主な医薬品とその作用」は40問あり、他の章より問題数が多いため、早めに着手して学習時間を厚くする価値があります。ただし、制度上は各試験項目にも合格基準があるため、第3章だけへ集中する方法はおすすめしません。

過去問はいつから始めればよいですか?

全範囲を暗記してから始める必要はありません。学習初期から一部の問題へ触れれば、自分の現在地や苦手な章を把握できます。中盤は弱点発見、直前期は本番形式・時間配分の確認というように、時期によって使い方を変えるのがおすすめです。

2026年度はどの手引きを使えばよいですか?

厚生労働省が公開している「試験問題の作成に関する手引き(令和8年4月)」を基準に確認してください。ただし、試験実施要領では、受験自治体が試験の施行を公告した後に手引きが改訂された場合、その改訂部分は当該試験で出題しないこととされています。最終的には受験予定自治体の試験案内も確認してください。

前年版のテキストは使えませんか?

前年版だから直ちに使えないとは限りません。ただし、令和8年4月版の手引きとの変更点を確認する必要があります。厚生労働省は令和7年4月版からの修正履歴入り資料も公開しているため、古い教材を使う場合は差分を確認してください。

仕事や育児をしながらでも勉強できますか?

まとまった学習時間を毎日確保できなくても、学習内容を長時間用・短時間用に分ければ継続しやすくなります。新しい内容を理解する時間、問題を解く時間、間違えた問題を解き直す短時間学習を分けて設計してみてください。

まとめ|何時間勉強するかより、何を学び何を直すかを管理する

登録販売者試験の勉強法で重要なのは、長時間机に向かうことそのものではありません。

  • 受験年度の公式手引きを確認する
  • 全5章・120問という構造を知る
  • 第3章には早めに着手する
  • 配点と自分の弱点に応じて学習時間を配る
  • 読むだけでなく早い時期から問題を解く
  • 間違えた原因を確認して学び直す
  • 第1章~第5章の章別得点を記録する
  • 試験が近づいたら弱点補強と本番演習へ比重を移す

特に覚えておいてほしいのは、得点配分は非対称でも、弱点管理は全5章で行うということです。

40問ある第3章には多めの学習時間を使いながらも、他の章で制度上の合格基準を下回らない状態を作ります。

そして、学習計画は一度決めて終わりではありません。問題演習の結果から、勉強する場所を何度も修正していきます。

まず今日やること
  1. 厚生労働省の令和8年4月版手引きを確認する
  2. 今使っている教材が2026年度の範囲へ対応しているか確認する
  3. 第1章~第5章のうち一つを選び、今日から学習を開始する
  4. 学んだ範囲の問題を一度解き、間違いを一つ記録する

この記事で確認した主な一次資料

この記事を書いた人

大学講師として登録販売者試験講座を担当した経験を持つ。薬剤師と元大学講師としての目線で登録販売者試験に合格するための戦略を発信。

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