登録販売者試験当日の持ち物と時間配分|合格者の行動パターン

※試験日程・試験内容は都道府県ごとに異なります。受験する地域の公式案内を必ず確認してください。

【この記事でわかること(3秒で解説)】
  • 当日の必須持ち物と得点力を上げる安心アイテム
  • 合否を分ける科目別の時間配分と「捨て問」戦略
  • 元人事部長・講師が教える本番で焦らない心の準備

目次

試験当日、あなたの準備に「抜け・漏れ」はありませんか?

「勉強はやり切った。あとは本番だけ。」

そう思っていたのに、試験当日になって「あれ、何を持っていけばいい?」「時間配分って、どうすればいいんだろう?」と急に不安になっていませんか?

合格者と不合格者を分ける差は、学習量だけではありません。試験当日の動き方にも、明確なパターンの違いがあります。

私はこれまで大学の登録販売者試験対策講座で受験生を指導してきました。採用側の人事部長として面接官を務めてきた経験もあります。その両方の立場から言えることは、「試験会場に着いてから慌てる受験生」と「当日も落ち着いて動ける受験生」では、実力が同じでも結果に差が出やすいということです。

この記事では、登録販売者試験当日に必要な持ち物と最適な時間配分を徹底的に解説します。試験直前に読み返せるよう、具体的な行動チェックリストも用意しました。ブックマークしておいて、試験前日・当日の朝に必ず確認してください。

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試験の基本構造を頭に入れておく

持ち物や時間配分の話に入る前に、試験の基本構造を確認しておきましょう。当日の動きをイメージするうえで、この理解が土台になります。

登録販売者試験は午前の部(120分・60問)と午後の部(120分・60問)の2部構成です。合計240分・120問という試験規模になります(参考:各都道府県公式案内)。

合格基準は全体で84問以上(正答率70%以上)に正解したうえで、各試験項目でも一定の正答率を確保することです。東京都を例にとると、試験項目ごとに35%以上の正答率が求められます(令和6年度・令和7年度 東京都保健医療局公式案内)。都道府県によって科目別の足切りラインが異なるため、受験する地域の案内をあらかじめ確認しておくことが重要です。

出題科目は5つあり、内訳は以下の通りです。

  • 第1章 医薬品に共通する特性と基本的な知識(20問)
  • 第2章 人体の働きと医薬品(20問)
  • 第3章 主な医薬品とその作用(40問)
  • 第4章 薬事に関する法規と制度(20問)
  • 第5章 医薬品の適正使用と安全対策(20問)

注意が必要なのは、どの科目が午前・午後に振り分けられるかは都道府県ごとに異なるという点です。受験申し込み時に届く受験案内をよく読み、当日の科目順を把握しておきましょう。事前に把握できていないと、試験開始直前に焦ることになります。


当日の持ち物チェックリスト

優先度持ち物確認ポイント・理由
絶対必須受験票写真の貼り忘れがないか前日夜に目視確認
絶対必須鉛筆(HB/B)&消しゴム芯折れ対策で複数本。消しゴムは大きめのものを
絶対必須腕時計(アナログ)スマートウォッチは不可。会場に時計がない事も
推奨昼食・飲み物会場周辺のコンビニは激混みするため持参が鉄則
安心薄手の上着・まとめノート空調対策と、昼休みの「短期記憶」の詰め込み用

【絶対に忘れてはいけない必携物】

① 受験票

これがなければ試験を受けられません。前日夜のうちに、カバンに入れたことを目視で確認してください。写真貼り付けが必要な地域では、規定通りの写真が貼られているかも再確認を。

② 鉛筆(HBまたはB)

登録販売者試験はマークシート方式です。シャープペンシルが使用可能な地域もありますが、確実を期すなら鉛筆を複数本用意することをおすすめします。試験中に芯が折れる事態への備えにもなります。

③ 消しゴム

マーク用として、まとまった面積を消せる大きめのものが適しています。小さい消しゴムは消し残りが出やすく、採点機器に影響する可能性があるため注意が必要です。

④ 腕時計

試験会場によっては時計が設置されていない、または見えにくい位置にある場合があります。スマートフォンは試験中に使用できないため、腕時計は必需品です。スマートウォッチ等の通信機能付き機器は使用不可の場合があるため、シンプルなアナログ時計がもっとも安全です。

⑤ 昼食・飲み物

午前と午後の間に昼休憩があります。会場周辺のコンビニや飲食店が混雑することも想定されるため、あらかじめ準備しておくと安心です。脳を働かせるためのエネルギー補給を確実に行えるよう備えておきましょう。

【あると安心なサポートアイテム】

鉛筆削り

試験中に芯が折れた場合に備え、小型の手動鉛筆削りをカバンに入れておくと安心です。

薄手の上着

試験会場の空調は個人差が出やすい温度設定になっていることが多いです。暑くても寒くても対応できるよう、脱ぎ着しやすい一枚を用意しておきましょう。

直前確認用のまとめノート

自分の苦手箇所をまとめたノートを持参すると、昼休憩の時間を有効に活用できます。詳しくは後述します。


合格者の時間配分パターン

120問・240分という試験では、1問あたりの計算上の持ち時間は2分です。マークシートのみの回答で計算問題は出題されないため、多くの受験生は時間内に解き終わります。ただし、時間が余ることへの油断が落とし穴になるのも事実です。

【科目別配分の考え方】

一般的な目安として、1問あたり1〜1.5分で解答することを意識すると、見直しの時間を十分に確保できます。

第3章(40問)は成分名の確認に時間を要するため、他の科目(各20問)を比較的テンポよく解答し、第3章に時間的余裕を確保するという意識が重要です。

具体的なイメージとしては次のようになります。

  • 20問の科目(第1・2・4・5章) → 1問1〜1.5分ペースで25〜30分を目安に解答
  • 40問の科目(第3章) → 1問1.5分ペースで60分を目安に解答
  • 残りの時間 → 見直しと不確かな問題の再検討に充てる

この配分はあくまで参考です。自分の過去問演習での時間感覚を基準に、本番前に「自分なりの時間配分」を決めておくことが大切です。

科目(問題数)目標解答ペース戦略・意識すること
第1・2・5章(各20問)1問1分〜1.5分テンポ良く解答し、第3章への貯金時間を作る
第3章(40問)1問1.5分(計60分)難問は後回し。「捨て問」を作る勇気を持つ
第4章(20問)1問1.5分(計30分)「言葉の置き換え」のひっかけに注意し丁寧に読む
見直し時間残り15〜30分確保マークミス確認と、後回しにした問題の再検討

【昼休憩の使い方が合否を分ける】

合格者の行動パターンとして特徴的なのが、昼休憩の使い方です。

午前の試験終了後、多くの受験生が「終わった」と完全に気が抜けてしまいます。しかし合格ラインを超えた受験生は、休憩時間に2つのことを意識的に行っています。

一つ目は昼食によるエネルギー補給を確実に行うこと。 脳のエネルギーは食事で補給されます。午後の部でパフォーマンスを落とさないために、昼食はしっかりとることを優先してください。

二つ目は午後の科目の直前確認を行うこと。 会場のアナウンスを確認したうえで退室できる場合は、持参したまとめノートや過去問の苦手箇所を見直す時間として活用します。試験直前の短期記憶は本番で活きます。


試験当日のタイムライン|合格者の動き方

会場到着まで

試験開始の60〜90分前には最寄り駅に到着することを目標にするのが安全なラインです。

交通機関の遅延は完全にコントロールできない要素です。万が一のトラブルに備え、余裕を持った行動計画を立てておいてください。会場が大学キャンパスの場合、構内が広くて迷うケースもあります。事前にルートを確認しておくことも有効です。

会場着後〜試験開始まで

着席したら、まず試験官のアナウンスに集中します。

退室可能時間のルールや答案の記入方法など、会場ごとの注意事項が説明されます。ここで聞き逃すと、試験中に不必要な焦りを生みます。開始前の時間は自分のまとめノートを見返す最後のチャンスでもあります。

試験中の基本ルール

分からない問題は、印をつけて後回しにするのが基本戦略です。

分からない問題で立ち止まり続けると、解ける問題にかける時間が減ります。一度後回しにして解けるものから確実に得点し、時間が残れば戻って考えるこのルーティンを事前に決めておくことで、本番での焦りを防げます。

最初に答えた選択肢を安易に変えないというのも重要なポイントです。迷いが生じたとき、最初の直感で選んだ答えが正解である可能性は意外と高いです。変更する場合は明確な根拠がある場合のみにとどめましょう。


科目別の試験当日戦略

第3章は「捨て問」を作る勇気を持つ

第3章(主な医薬品とその作用)は40問と最多の出題数であり、成分名の暗記量も多い科目です。

全問を完璧に解こうとすると時間が足りなくなるリスクがあります。明らかに分からない問題は後回しにして、確実に得点できる問題を先に解くという戦略が有効です。科目別足切りが設定されている科目でもあるため、まず足切り回避ラインを意識しながら解答することを優先してください。

第4章は「言葉の置き換え」に注意する

第4章(薬事に関する法規と制度)は、法律用語の言い換えで正誤を問う問題が多い傾向があります。

「厚生労働省」と「都道府県知事」のどちらが対象か、といった微妙な違いを問われるケースです。問題文をゆっくり丁寧に読む姿勢が、この科目での得点率を左右します。

第1・2・5章は得点源に育てる

第1・2・5章は、しっかり学習した受験生にとっては得点しやすい科目です。ここで確実に得点を積み重ねることが、全体の合格ラインを支えます。科目別足切りを意識しつつ、安定した得点源として機能させることを意識してください。


講座受講者と独学者の当日の差

試験当日の動き方まで含めて「合格戦略」として考えられているかどうかは、受験対策の質と直結しています。

私が採用面接で登録販売者を評価してきた経験から言えることがあります。「独学で合格した」という方の中には、試験形式への慣れや時間配分の感覚をつかむのに苦労したと振り返る方が少なくありませんでした。

一方で、体系的な対策講座を受けた方は、模試や過去問演習を通じて本番に近い形式に慣れているため、試験当日の時間感覚が安定しています。時間配分の感覚は、実際に時間を計って問題を解く経験によって養われます。その環境を強制的に作れるかどうかが、講座を活用する一つの大きなメリットだと言えます。


試験前日・当日朝の最終確認リスト

【前日夜に確認すること】

  • 受験票をカバンに入れたか
  • 鉛筆・消しゴムをカバンに入れたか
  • 腕時計を準備したか
  • 昼食・飲み物の準備(当日朝でも可)
  • 会場への交通ルートと出発時刻を確認したか
  • 試験の科目順(午前・午後の割り当て)を確認したか

【当日朝に確認すること】

  • 朝食をとる(脳のエネルギー確保のために重要)
  • 受験票をカバンの取り出しやすい場所に入れているか
  • 持ち物の最終確認
  • 試験開始60〜90分前に最寄り駅に到着できる時刻で出発しているか

試験当日に「最高のコンディション」を作るのは、前日までの準備によってほぼ決まります。それまでの学習の成果を最大限に発揮するために、準備の最終仕上げを怠らないでください。

知識は正しく使える状態にあって初めて結果に変わります。持ち物・時間配分・当日の行動パターンまで含めて準備できた受験生が、合格ラインに近い場所に立てるのです。

タイミングアクション重要度
前日の夜カバンに受験票・時計・筆記用具を入れる★★★★★
前日の夜交通ルートと「午前・午後の科目順」の確認★★★★☆
当日の朝脳のエネルギー確保のため、必ず朝食をとる★★★★☆
試験開始90分前会場の最寄り駅に到着しておく★★★★★
昼休みエネルギー補給と「まとめノート」での短期記憶★★★★★

FAQ

マークシートの記入で、シャープペンシルは使っても大丈夫ですか?

基本的には「HBまたはBの鉛筆」を強く推奨します。自治体によってはシャープペンシル可としている場合もありますが、芯が細いためマークを塗りつぶすのに時間がかかり、タイムロスに繋がります。また、万が一機械が読み取れなかった際のリスクを避けるためにも、鉛筆を複数本持参するのが最も安全な戦略です。

試験当日の昼休みは、会場の外(コンビニや飲食店)に外出できますか?

外出自体は可能な会場がほとんどですが、おすすめしません。昼休みの時間は限られており、近隣のコンビニや飲食店は受験生で長蛇の列になります。「お弁当を買えずに昼食抜きになった」「焦って走って戻り、午後の試験に集中できなかった」という失敗談は毎年必ず耳にします。昼食や飲み物は、必ず自宅を出る前に用意して会場に持ち込みましょう。

独学で過去問は解けるのですが、本番で時間が足りるか、見たことのない問題が出ないか不安です。どうすればいいですか?

その不安、痛いほどわかります。過去問を解くのと、本番の緊張感の中で初見の問題に立ち向かうのは別物です。本番での時間配分や「捨て問」の見極め感覚を養うには、プロが設計した模試やカリキュラムで強制的に場数を踏むのが一番の近道です。もし少しでも不安が残るなら、試験の傾向を熟知したプロの力を借りることも検討してみてください。私が元大学講師の目線で厳選した通信講座を以下で解説しています。

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この記事を書いた人

大学講師として登録販売者試験講座を担当した経験を持つ。薬剤師と元大学講師としての目線で登録販売者試験に合格するための戦略を発信。

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