登録販売者試験のYouTube勉強法は危険?元大学講師が注意点を解説

登録販売者試験のYouTube勉強法は危険?元大学講師が注意点を解説

2026年4月時点の情報です。

【この記事でわかること(3秒で解説)】
  • 令和7年最新の改訂に動画は追いつけない
  • 見るだけの受動的学習では本番で解けない
  • 通信講座を主軸にして最短で合格を狙おう

目次

「無料で勉強できる」という落とし穴

「YouTubeで登録販売者試験の対策動画を見ているのに、なかなか実力がつかない。」

そんな悩みを抱えていませんか。

登録販売者試験の対策動画は、YouTubeに数多く公開されています。無料で視聴でき、スマートフォンさえあれば通勤中でも学べる手軽さは、確かに魅力的です。しかし私は、大学の登録販売者試験対策講座で受験生を指導してきた立場から言います。YouTubeだけに頼る勉強法には、合格を遠ざける構造的なリスクが存在します。

本記事では、薬剤師・大学講師・人事のプロという三つの視点から、YouTube勉強法の正しい活用法と注意点を解説します。


YouTube勉強法が持つ「4つの構造的リスク」

比較項目 YouTube学習(無料) 通信講座(有料)
最新の改訂対応 △ 古い情報がそのまま残りやすい ◎ 最新の試験問題作成手引きに完全対応
学習の体系化 × 視聴回数が稼げる人気分野に偏る ◎ 基礎から過去問演習まで網羅的
知識の定着度 △ 「わかったつもり」になりやすい ◎ 添削や問題演習による能動的な学習が可能

リスク①:手引き改訂に動画が追いつかない

登録販売者試験の出題範囲は、厚生労働省が発行する「試験問題作成に関する手引き」に基づいて決まります。この手引きは不定期に改訂されており、令和7年4月にも改訂が行われました。なんと4年連続の改訂です。

(参照:厚生労働省「登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和7年4月)」)

YouTubeの動画は、この改訂に即座に対応できません。

動画は一度収録・公開されれば、内容が古くなっても差し替えが難しい媒体です。令和7年4月の改訂では、第3章の脂質異常症の定義(中性脂肪の検査値に「空腹時」が追加)や第4章の機能性表示食品に関する規定が変更されました。古い動画を参照したまま学習を進めると、誤った知識が定着するリスクがあります。

少し想像してみてください。丁寧に動画を見て勉強したつもりなのに、試験本番で「あれ、この問題は動画と違う」となったら、どれだけ焦るでしょうか。情報の鮮度を確認しないまま動画学習を続けることは、「努力の方向が正しくない」という最も避けるべき失敗につながります。

改訂内容(令和7年4月) 古いYouTube動画の解説 試験本番でのリスク
脂質異常症の定義変更 「中性脂肪が150mg/dL以上」と解説 正しくは「空腹時150mg/dL以上」。引っかけ問題で失点する
食品表示基準の改正 機能性表示食品等の古い規定を解説 法改正に伴う最新の遵守事項(健康被害の報告義務等)に対応できず不正解になる

リスク②:発信者の専門性を見極められない

YouTubeには、登録販売者試験に関する動画を発信するチャンネルが数多く存在します。しかし、発信者の資格・経歴を視聴者が正確に確認するのは実際には困難です。

登録販売者試験の動画は、誰でも公開できます。

薬剤師や現役の登録販売者が運営するチャンネルもあれば、受験体験のみを根拠に発信しているチャンネルも存在します。医薬品分類に関する説明や薬機法の解釈は専門的な背景が必要な領域です。発信者の知識が不正確であれば、視聴者はその誤りをそのまま学習してしまいます。

登録販売者試験の合格率は、厚生労働省「これまでの登録販売者試験実施状況等について」によると全国平均で40〜50%前後で推移しています。2023年度は受験者52,214人のうち合格者は22,814人で合格率は43.7%でした。受験者の半数以上が不合格になっている試験です。

「誰でも受けられる試験だから、誰でも正しく教えられる」わけではありません。合格に直結する情報かどうかを見極める目を持つことが重要です。


リスク③:「見ているだけ」では知識は定着しない

YouTube動画の最大のデメリットは、その受動的な学習構造にあります。

テキストを読み、問題を解き、間違えた箇所を復習する。この能動的なサイクルが、試験対策で最も効果的な学習法です。一方、動画を視聴する行為は本質的に受動的です。「わかった気になる」と「本番で解ける」の間には、大きな隔たりがあります。

友人の合格者から聞いた話ですが、「動画を毎日見ていたのに過去問を解いたらほとんど点が取れなかった」という体験をした方は少なくないそうです。

登録販売者試験の合格ラインは全体の70%以上の正答率(全120問中84問以上正解)です。加えて、各試験項目ごとに35〜40%以上の正答率を満たす必要があります。一つでも苦手科目があると「足切り」で不合格になる仕組みです。

(参照:厚生労働省「登録販売者試験実施要領」)

受動的な視聴だけでは、どの科目が弱点なのかを把握することもできません。これが、YouTube勉強法の最も見落とされやすいリスクです。


リスク④:体系的なカリキュラムが存在しない

登録販売者試験の出題範囲は第1章から第5章まで広範囲にわたります。なかでも第3章「主な医薬品とその作用」は出題数が40問と最多で、カタカナの成分名や漢方薬など暗記が必要な内容が密集しています。

YouTubeの動画は、視聴者に人気のテーマを中心に作られる傾向があります。つまり、視聴数が集まりやすい分野ほど動画が充実し、出題数は多くても地味な分野は動画が少ないという偏りが生じます。

試験対策に必要なのは「人気のある動画」ではなく「出題傾向に沿ったカリキュラム」です。

私のこれまでの経験から感じることですが、体系立てて学んできた合格者と断片的な知識だけを持つ合格者では入社後のパフォーマンスに明確な差が出ます。試験対策の質が、その後の実務力にも影響するのです。

出題分野 YouTubeでの扱い 合格に必要な対策
かぜ薬・解熱鎮痛薬 人気テーマのため動画が豊富 基礎知識として確実に得点する
漢方薬・生薬成分 再生回数が伸びにくく解説が手薄 暗記量が膨大なため、網羅的なテキストと反復演習が必須
アレルギー用薬・外皮用薬 断片的な知識の解説に留まりがち 成分同士の相互作用など、体系的な理解が求められる

YouTubeを「補助教材」として活かす正しい使い方

ここまで読んで、「じゃあYouTubeは使わないほうがいいの?」と感じた方もいるかもしれません。答えは、そうではありません。

YouTubeは「補助教材」として使う分には、学習効果を高める有効なツールです。

特に第2章「人体の働きと医薬品」では、消化器や神経系の図解を動画で視覚的に確認することが暗記の定着に役立ちます。漢方薬の名称と特徴も、聴覚的なインプットが効果的な場合があります。あくまで「主軸の学習を補う位置づけ」として活用することが重要です。

主軸となる学習法として、私が講座指導の経験から強くすすめるのが通信講座の活用です。手引き改訂への確実な対応・体系的なカリキュラム・網羅的な過去問演習・プロによる質問サポートなど、無料の動画学習だけではカバーしきれない機能が揃っています。

「勉強時間は取れているのに、なぜか合格できない」と感じている方は、学習ツールの組み合わせを見直すタイミングかもしれません。

📌 まずは各講座の資料請求(無料)から、自分に合ったカリキュラムを確認することをおすすめします。→ [試験対策講座の詳細を確認する]


試験直前まで使える「学習ツール別チェックリスト」

以下を参考に、自分の学習ツールの使い方を点検してみてください。

【YouTube】

  • ✅ 使ってよい場面:テキストで理解しにくい箇所の補完/人体の構造図や薬の作用機序の視覚確認/スキマ時間の用語確認
  • ⚠️ 注意すべき点:動画の公開日を確認する(手引き改訂前の動画は要注意)/発信者のプロフィールを確認する/視聴だけで終わらせず、必ずテキストや過去問で確認する

【通信講座テキスト】

  • ✅ 主軸として使う場面:出題範囲の体系的な学習/手引き最新改訂への対応/苦手科目の特定と集中学習

【過去問】

  • ✅ 使ってよい場面:実力の現状把握/弱点科目の特定/試験直前の総仕上げ
  • ⚠️ 注意すべき点:手引き改訂による解答変更がある場合があるため、最新の解答を確認する

「正しいツール選び」が最短合格への分岐点

情報が多い時代だからこそ、「何を信頼して学ぶか」の判断が合否を左右します。

試験対策に必要な情報源の三つの条件を整理します。一つ目は手引き改訂に追随した最新情報であること。二つ目は発信者の専門性が明確であること。三つ目は能動的な演習機能を持っていることです。

YouTubeは一つ目と三つ目の条件を満たすことが難しい媒体です。だからこそ体系的なカリキュラムと最新情報への対応力を持つ通信講座を主軸に据え、YouTubeをその補助として使う形が理にかなっています。

合格に必要な勉強時間の目安は、独学で200〜300時間とされています。通信講座を活用すれば、この膨大な時間を「迷う時間」から「覚える時間」へと変え、効率的に最短ルートを走ることができます。

あなたの勉強時間は、正しいツールで正しい方向に使われていますか。

あなたの貴重な努力を、無駄にしないでください。

まずは一度、今の学習法を見直し、自分に合った通信講座の情報を手元に揃えてみましょう。プロのカリキュラムを知るというその小さな一歩が、試験当日の圧倒的な自信に繋がりますよ。

📌 まずは無料の資料請求で、各講座のカリキュラム・費用・サポート内容を比較するところから始めてみましょう。→ [試験対策講座の詳細を確認する]

YouTubeの動画学習だけでも登録販売者試験に合格できますか?

不可能では全くありませんが、計画を機密に立てて行動することが求められ、非常にリスクが高いと言わざるを得ません。手引きの最新改訂(令和7年4月改訂など)が反映されていない古い動画で誤った知識を覚えてしまう危険性や、視聴するだけの「受動的学習」になりがちで、本番の試験で問題を解くアウトプット力が育たないためです。

通信講座はお金がかかるので迷っています。どれを選べばいいですか?

費用はかかりますが、不合格になって翌年再受験する時間と労力を考えれば、通信講座は「時間を買う」ための最も賢い投資です。とはいえ、自分に合わない講座を選んでしまうのは避けたいですよね。以下の記事で、元大学講師・薬剤師の視点から本当におすすめできる通信講座を厳選して比較していますので、ぜひ参考にしてください。
[登録販売者おすすめ通信講座3選|元大学講師の薬剤師が本音で比較]

すでに古い手引き準拠の動画で勉強してしまいましたが、どう軌道修正すべきですか?

まずは最新の「試験問題作成に関する手引き」に対応した市販の過去問題集、または通信講座の直前対策などを活用して、現在のご自身の実力を「アウトプット」で測ってみてください。「動画ではわかったつもりだったのに解けない」という部分が必ず出てきます。そこが手引きの改訂部分や、あなたの弱点科目です。今からでも能動的な学習(問題を解く→テキストに戻る)へ切り替えましょう。

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この記事を書いた人

大学講師として登録販売者試験講座を担当した経験を持つ。薬剤師と元大学講師としての目線で登録販売者試験に合格するための戦略を発信。

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